むかしむかし
私は中学生の時、万引きで店員に捕まりました。
私は中学生の時、万引きで店員に捕まりました。
当時の私は、川でのブラックバスフィッシングに
ハマっていました。
ハマっていました。
疑似餌のルアーは一個1,000円くらい。
中学生の私にはとても高価なモノだったのです。
釣りに行けば川底の何かしらに引っかかり、
すぐに無くなってしまう消耗品。
すぐに無くなってしまう消耗品。
もうダメだ。
お金が続かない。
でも…ブラックバスを釣りたい。
私はある日、意を決し大きなリュックを背負い、
学校帰りに大型釣具店に向かいました。
学校帰りに大型釣具店に向かいました。
そうです
「万引き」をする為にです。
「万引き」をする為にです。
店内ではできるだけ涼しい顔をして
周囲に気を使いながら
リュックに次々とルアーを詰め込みました。
周囲に気を使いながら
リュックに次々とルアーを詰め込みました。
そこで欲が出てきます。
「リールもイケるんじゃないか。」
私は1万円以上するリールもバッグに詰め込みました。
またまた欲が出てきます。
「リールがイケりゃ釣り竿もイケるだろ!」
私は2万円程の釣り竿をリュックに詰め込みました。
(SHIMANOのカーボンロッドです)
(SHIMANOのカーボンロッドです)
→どんな状態だか想像できますでしょうか。
釣り竿の長さは1メートル以上。
リュックからはみ出るというより、
リュックから高く突き出すという状態です。
リュックから高く突き出すという状態です。
(これは勃起したちんぽがパンツから突き出している状態と同じです。)
そのまま自動ドアが開く瞬間を伺い、
店外に走り抜けようとしたその時!
店外に走り抜けようとしたその時!
「カッシャーン!!!!」
釣り竿の先端が自動ドアにぶつかり大きな音を立てました。
外で待ち受けていたのは、釣具店の店主。
私はそのまま店奥の個室に連れて行かれました。
しかし、ここですんなり突き出される私ではございません。
言葉の竿を振り回し
ブラックバスに対する情熱を伝えました。
ブラックバスに対する情熱を伝えました。
そこはやはり、店主も釣り好き。
理解してくれました。
人間、一度欲を出すとどんどん欲が出ることを学びました。
ありがとう店主さん。
私は成長し、今は御社の竿ではなく、
自らの竿をしならせています。
自らの竿をしならせています。
キャッチ・アンド・リリース ヒヒ
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